物理のオススメ参考書と勉強過程
物理は3年までしかなくて勉強初めたときは正直全部忘れてました
運動方程式すら忘れてました
しかし参考書をガチで厳選したのでかなり得意になったと思います
受験間近のときに担任から得意な教科は?と聞かれたら物理と答えるようになりました
使った参考書
力学・電磁気学・波動・熱力学という4つの分野に分けて紹介します
非常に多いのでオススメ度と難易度も書いていきます
ちなみに全部1周かそれ未満しかやってません
時間がある人は何周もするといいと思います
力学
オススメ度:★★★★☆
難易度:★☆☆☆☆
基本的な問題が載っていて基礎を思い出すには最高です
これは高校生向けの本なので微積などは使いません
僕は本当に運動方程式を忘れていたのでこれをやりましたが
授業を真面目に受けて覚えているよって人はやらなくていいと思います
オススメ度:★★★★★
難易度:★★★☆☆
これはかなりオススメです
全部は読まずに物理をやっていて分からないところはこの本を読みました
実はこの本は、東大の物理系の学科を卒業している僕の高専の先生から借りました
高専の物理は高校物理なので微積を使う物理に全く慣れていないという話をしたら
これを使えみたいな感じで渡されたのがこの本です
これを読むことで根本を理解することができたと思います
オススメ度:★★★★★
難易度:★★★☆☆
オススメです
レベルは普通ぐらいの本なので全部やるべきだと思います
力学だけなので薄くて結構早く終わります
解答が間違ってる部分は少しあります
剛体のところとか結構良かったです
絶対に次の基礎物理学演習より先にやって下さい
基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))
- 作者: 永田一清
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 1991/01/01
- メディア: 単行本
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オススメ度:★★☆☆☆
難易度:★★★★★
編入生にかなり人気の本で通称「黄色い本」
ケプラーの法則やラザフォード散乱、歳差運動などはやらなくていいです
基本ありえないくらい難しそうなのはやらなくていいです
弾性体と流体は機械や材料系の人だけ専門科目としてやればいいと思います
一応、力学と波動と熱力学が載っていますが
波動と熱力は必要ない知識が多いので力学だけでいいです
力学はこれにしか載ってない問題もあるのですが超絶クソ本です
誤植が死ぬほど多い
これが正誤表です
http://www.saiensu.co.jp/book_support/978-4-7819-0623-2/seigo20180730.pdf
多分200個は超えてます
しかしまだまだ正誤表に書かれていない間違いが100個くらいあります
やれば分かるマジでクソ
僕は全部やってしまいましたが、演習力学をやった後に、演習力学にはない問題を
1章 質点の力学
2章 質点系と剛体の力学
から探してやるっていうのが一番良いと思います
オススメ度:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
物理に必要な数学が書いてあります
図書館で見つけて、おおこれはすげえと印象に残っている本です
読んだのは気になったとこだけなので1桁いかないくらいのページ数です
電磁気学
電磁気学は物理の中で一番得意になった科目でした
オススメ度:★★★★★
難易度:★★★★★
非常にオススメの本です
電気回路と電磁波と磁性体の部分はやっていません
問題がたくさん載っているというわけではなく読み物に近いです
定義が簡単化されておらず忠実なので応用しやすいと思います
しかし章末問題はありえないぐらい難しくて、解答も
「楕円積分になるが難しすぎるので答えは省略する」
みたいに書いてあって笑いました
amazonのレビューも難しすぎるという理由で不評です
確かに難しいのですが力学にも書いたとおり地獄を味合うことで成長できたと思います
ちなみにstudyplusによるとこれに48時間かけてました、やばすぎ
オススメ度:★★★☆☆
難易度:★★★☆☆
一応かなり飛ばしながら解いたのですが
上に書いた基礎電磁気学を終えていた僕にとっては無駄でしかなかったです
いいなって思ったのは誘電体のとこだけ
磁性体もこれで少しだけ、最初の2ページくらい解きました
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- 作者: 馬場敬之
- 出版社/メーカー: マセマ
- 発売日: 2017/01/01
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オススメ度:★★★★★
難易度:★★★☆☆
マセマと呼ばれるシリーズです
非常にオススメです
東工大受験者は絶対にやったほうがいいと思います
無印と演習がありますがどちらも範囲は同じで問題もほぼ同じです
確認のために演習もやりました
この本は解説がかなり丁寧です
ベクトル解析が最高に分かりやすい
完全に大学レベルの電磁気学に焦点を当てています
東工大受験者は必ず電磁波の部分を解いて下さい
過去問で電磁波が出ていてマセマをやっていれば分かる内容でした
波動
波動は高校レベルしか出ない大学と大学レベルまで出してくる大学があります
オススメ度:★★★★★
難易度:★★☆☆☆
名問の森は波動だけやりました
非常に分かりやすいです
高校レベルの波動はこれで完璧になると思います
レンズのところは出してる大学見たことないのでやらなくていいと思います
オススメ度:★★★★★
難易度:★★★★☆
力学でも紹介した本ですが波動でもこいつは活躍します
これは大学レベルの波動です
他の大学レベルの波動の本はあまりにも詳しすぎて
編入試験には必要ないレベルだったのでこれが一番ちょうどよかったです
千葉大の波動は超超超激ムズなので
波動を極めたい人は千葉大の過去問を解くといいと思います
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オススメ度:★★★★★
難易度:★★★★☆
電磁気でも出てきました、というか電磁気の本ではありますが
電磁波の章で波動の問題が載っています
特に東工大H28の物理では波動の激ムズ問題が出されていて
ダランベールの解はこの本を読めば絶対に理解できると思います
波動方程式の証明は以下のサイトが分かりやすいです
熱力学
オススメ度:★★☆☆☆
難易度:★★★☆☆
これも東大物理学科卒の先生が勧めてきた本です
これはやってもやらなくてもいいかな
ちなみに絶対温度や相対温度とかの部分はやらなくていいです
Q=⊿U+Wのとこから初めて下さい
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- 作者: 馬場敬之
- 出版社/メーカー: マセマ
- 発売日: 2017/05/01
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オススメ度:★★★★★
難易度:★★★☆☆
最高です
図が少ないかな
これは超オススメです
この本で熱力学は全ての問題が解けるようになりました
東工大の熱力学の過去問は全問正解だったと思います
数学的な知識が足りない人でも分かるように書いてあって
全微分なども理解することができました
勉強過程
結構たくさん参考書を解いているように見えますが
力学・波動・熱力学が載っている中の力学だけ解くみたいに
全部やった参考書は少ないです
飛ばしまくってるし1周しかやってないですが物理には結構時間を割きました
力学・電磁気・波動・熱力学と4つ全部の分野を大学レベルまでやったので
かなりきつかったです
4年生11月~12月
2ヶ月かけるという超スローペースで物理のエッセンスの力学を解きました
運動方程式忘れてて焦りました
4年生1月~2月
何もしてません
4年生3月
3月の半ばから電磁気学基礎を3週間ほどかけて全力で解きました
このとき難しすぎて死ぬかと思いました
基礎物理学演習も同じときに始めましたが10ページほどやって本当に全く分からなくて
まず数学的知識が足りず微分方程式が解けないと分かって一旦止めました
5年生4月
ビジュアルアプローチ熱力学を読みました
基礎物理学演習にリベンジしました
今回は微分・積分の概念や微分方程式の解き方も分かっていたので
ある程度問題が解けるようになりました
基礎物理学演習は難しすぎて全部解くのに1ヶ月かかりました
5年生5月
電磁気学演習と演習力学をやりました
電磁気学演習は基礎電磁気学の下位互換でしかないので飛ばしまくって
5日くらいで終わったと思います
5年生6月
千葉大の試験が迫っていたので
名問の森と物理入門で波動を集中的に勉強しました
千葉大の波動の過去問を解くのが一番力がついたかもしれません
本当に難しかった
5年生7月
筑波の試験がある7月半ばまで、なっとくする物理数学を10ページほど読んで
更にマセマの電磁気学を解きました
筑波の試験を終えてからはマセマの熱力学を無印に1週間、演習に1週間
合計2週間かけて解きました
5年生8月
東工大の試験が残っていたので過去問のみ解きました
参考書は忘れたところの解説を確認するだけで1回も解きませんでした